五十肩にはエコーを用いた確実な注射
神経根ブロック
神経根ブロックとは?
神経根ブロックは全てのブロックの中で最も強力なブロックであり、当院では手や足の痺れのある人でも数回のブロックで痺れが軽快しています。
他院で手術療法しかないと言われている方でも当院で軽快して仕事に復帰されている方もいらっしゃいます。
神経根ブロックとは背骨の神経の根元にある神経根に麻酔薬を注射し、痛みを和らげる神経の血行よくすることによって,神経を回復させる治療法です。
通常は、体の深い場所に打つため、レントゲンで体の内部を透かしながら注射を行います。
この方法では,長時間レントゲンを浴びることになります。
他の神経ブロックに比べて、痛みが強い反面(当院ではペンレステープ使用により痛みが、かなり軽減されます)痛みの元になっている神経近くに直接注射をするため、他の神経ブロックが効かない方にも効果が期待できます。最近では超音波装置の精度が上がり熟練した医者であれば、エコーで神経根ブロックができるようになりました。当院ではこの超音波によるブロックを採用しております。
頸椎の場合はほぼ全例、腰痛の場合は80%位の確率です。治療には保険が適用されます。
神経根ブロックはどんな痛み・病気に効きますか
膝や足
腰などの痛み
適応疾患例
(日本ペインクリニック学会)
帯状疱疹
帯状疱疹後神経痛
椎間板ヘルニア
脊柱管狭窄症
根性神経痛
腰下肢痛(神経根症状を有するもの)
頚部*上肢*胸部の術後痛
神経根ブロックの流れは?
超音波装置で神経根の位置を確認します。
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刺入部位を決定した後、ペンレステープを剥がし皮膚を消毒します
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エコーガイド下で、ブロック針を刺入し、麻酔薬を少しずつ注入しながら神経根に向かって針を進めます。
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神経がピリピリする位置を確認し神経根の周りに麻酔薬を注入していきます。
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麻酔薬の反応し、針を直ちに抜いて終了です。
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神経根に直接麻酔薬が入った場合、頸椎であれば1時間くらい手が動かなくなったり、腕が上がらなくなる場合があります。腰椎の場合は1時間くらいは歩行困難となります。車の運転などは1時間は困難となります。いずれの場合も約1時経てば、正常に戻り後遺症もありません。
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神経根ブロックで超音波を使うことのメリット
メリット1
通常の方法では、長時間のレントゲン透視によりX線被曝量が増大します。
超音波を使えば,レントゲンによる被爆の心配はありません.
メリット2
また造影剤によるショックで重篤な副作用が出る場合もあります。
造影剤を使わないので副作用が出ることもありません。
造影剤によるショックが出た場合かなり重篤な症状になることがあります.
手・指の痛み
手・指の痛み
神経根ブロックの料金は?
保険適応可
1割負担なら1回1,500円 / 3割負担の方は、4,500円
注射の深さ : 8.0cm
※この他に初診料または再診料およびリハビリの費用などがかかります.
よくある質問
Q : 神経根ブロックの具体的な効果は?
神経根ブロックのブロックの中で最も強力なブロックである。麻酔薬で神経を一時的に遮断してその後、
神経の周りの血流を上昇させることにより、神経の回復を促します。
手術療法を勧められた椎間板ヘルニアの患者さんが、手術せずに仕事に復帰できた例もあります。
頸椎からの手のしびれであれば数回でかなり回復される患者さんもおられます。
また外傷で神経根を痛め、握力が半分になった方が3ヶ月で、元に戻り仕事に復帰されております。
Q:神経根ブロックに副作用はありますか?
神経根ブロックの合併症
神経損傷、感染、出血、くも膜下ブロックなどがあります。
合併症が出なければ、星状神経節ブロックと同じく副作用はありません。
神経根ブロックによって神経が遮断されるので、腰椎では1時間ぐらい歩行ができなくなる場合があります。
また頚椎では,1時間ぐらい手が動かなくなったり肩が上がらなくなったりすることがあります.
いずれの場合も、約1時間たてば通常の状態に戻り後遺症もありません。
Q:神経根ブロックはどのくらい頻度の通院が必要ですか。
また治療期間はどのくらいですか?
神経根ブロックは、健康保険では週一回しか認められません。症状が強い方は週2回以上必要な場合もあります。
その場合は、自費となります。治療期間に関しては、当院では4から5回をワンクールとしております。
その後、少し間をあけてまた再発が見られた場合、もうワンクール必要になる場合もあります。