よくわかる
星状神経節ブロック
A.
星状神経節の具体的な効果は?
肩こりが楽になったという声とともに多いのがお腹の調⼦が良くなり便通が良くなり、⾷欲も回復したとの声です。
⾵邪については、星状神経節ブロックを30回ほど⾏うと、ほとんどひかなくなり、仮にひいても軽くすむと考えられます。
新型コロナ感染に対しても、同様だと思われます。
⽇本の従来の⾵邪の15%〜30%くらいは、コロナウィルス(新型ではない)と⾔われています。
また、夜間頻尿にも効果があり夜間4〜5回トイレに⾏って⽅が1回もいかなくなったという報告もあります。
⾃律神経失調症が改善してイライラしなくなり、頭痛や吐き気の改善も⾒られました。
A.
どんな痛み・病気に効きますか?
ペンレステープと⾔う⿇酔のテープを保険が効かないためあらかじめ⾃費1枚百円で購⼊していただき、注射の2時間前に貼っていただいたら全く痛くありません。
ただの⼗⼈に⼀⼈位、神経痛のひどい⼈に少し痛みが出る⽅がおられます。その場合局所⿇酔⿇酔薬を使います。
A.
星状神経節ブロックに副作用はありますか?
1942年の医学論⽂にはすでに記載されています。最初に⾏われたのは、1962年には若杉⽂吉先⽣が東京⼤学医学部⿇酔科でペインクリニックを開設された時以来⾏われてきた。若杉先⽣は、その後関東逓信病院⿇酔科部⻑、東京慈恵会医科⼤学病院⿇酔科教授になられ 60万回以上の同ブロックを⾏ってこられましたが、全く副作⽤は出なかったとおっしゃられています。
ただ2016年に佐賀医⼤の⼗時教授が星状神経節の正確な位置確定されるまでは、副作⽤ではなく不正確な針先の位置による事故がありました。
神経ブロック注射は保険が適用しますか?
A.
週⼀回のブロックであれば 保険が効きます。1割負担の⽅は340円、3割負担のかたは、1020円です。ただし、同ブロックは痛みを取るブロックではなくって、 ⾃律神経の乱れを整えて疾患を回復させるので、時間がかかります。疾患によっては30回以上 1年以上の期間が必要になるものもあります。
その場合、週⼀回の保険でのブロックではかなりの時間が かかりますので、⾃費治療を利⽤して週2、3回⾏えば、その期間が短縮されるようです。
また当院では、最新のエコーで 0,5mmの精度で針先を確認して ⾏っているため、頸動脈や椎⾻動脈に誤って⿇酔薬が⼊ることはありません。
今まで全く副作⽤は 出ておりませんし若杉先⽣の報告にあるようにこれからも出ないと思われます。
星状神経節ブロックは
どのくらい頻度の通院が必要ですか?
A.
疾患によって異なりますが⽇本ペインクリニック学会によると、
1. 頚肩腕症候群
急性期で頭痛や吐気を伴う場合1から2カ⽉間は、週3〜4回の施⾏。その後、週1〜2回の頻度で継続。
2. 肩関節周囲炎(五⼗肩)
痛みが強く⽅が動かせない場合や夜が寝れない場合は週2〜3回肩関節注射と併⽤する必要がある。その後、週1、2回の継続が必要です。
3. 外傷性頸部症候群(むち打ち症状)
バレーリュー症候群(⽿鳴り、めまい、⽬のかすみ、視⼒障害、頭痛、吐き気などを伴う)の場合は
急性期の2週間の連⽇の施⾏が必要。その後症状の経過を⾒ながら週1、2回の継続が必要。
いずれの疾患も最低10回の施⾏は必要と思われます。